ビル、マンションでは、主に防火、耐火、結露防止、吸音のために、屋根や壁など、さまざまな場所に使用されています。
また鉄骨造の住宅では鉄骨耐火被覆として、柱や梁などに用いられている場合があります。
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耐火被覆には、多くの場合、人工的に作りだした素材「ロックウール」を使います。アスベストに比べ繊維が大きいので、吸引されにくく、吸引した場合も体外への排出が容易です。
断熱材、吸音材として、ガラスを繊維状に加工した「グラスウール」を用いています。これも、アスベストよりも繊維が大きく、体内に留まりにくい建材です。
アスベストは目に見えないひじょうにに小さな繊維です。吸い込んだ瞬間に咳き込むというような症状はなく、知らぬまに吸引してしまう可能性が高くなります。
吸引された繊維は、排出されにくいため体内に留まり、長い時間をかけて、ガンを発生させることがあります。
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重大な発ガン性を持つアスベストは、いつか必ず除去しなければなりません。
使用時に問題がなくても建物の解体や改修をする場合は、工事中の飛散を防止するため工事前に除去が必須になります。
また、はじめは飛散する心配のないアスベストであっても、建物の劣化により飛散しやすくなっている可能性もあります。
ですから、将来のことを考慮すれば早期対策が必要でしょう。
建物の建材の一部をサンプリングして持ち帰り、第三者機関に検査を依頼します。
この検査では、細かく分類すると6種類に分かれるアスベストについて、6種類が含まれているかどうかを調べる「定性分析」と、どの種類がどのくらいの量含まれているのか調べる「定量分析」を行います。
作業領域は完全に封鎖、さらに大気圧よりも低い圧力に設定し、中の粉じんが外に漏れない環境を作ります。アスベストのような小さな繊維も逃さない高性能フィルター(HEPAフィルター)を通過した空気だけを内から外へ排出します。
また、作業領域内での飛散を防止するためにも、除去するアスベストをまず湿らせてから工事を行う方法を採用しています。
作業領域外にアスベストが飛散しないよう、このような形で安全対策を施して工事を行います。
一度で完了する場合もありますが、アスベストが含まれている建物の使用状況によります。
一度にできない場合は、工期を分けて作業を行う場合もあります。
地元の行政に問い合わせてください。通常、「環境保全課」等の名称の部署が担当しています。
私たちが調べることも可能ですので、お気軽にご相談ください。
最終的には、例えば取り壊しの際には、必ず除去が必要となります。
それまでの期間での健康・環境に与える影響を考えれば、早期対策が得策だと思われます。
もちろん施工可能です。
細かいところでも、アスベストが少量であっても、除去は必要ですから、どんな場所でも遠慮なくご相談ください。
工事場所の密閉、除去箇所の湿潤化により、アスベストを空気中に飛散させずに除去する工法です。
工事中の作業室内や、隣接する場所、工事後の作業室内に、アスベストを含む繊維状粒子が、1リットル中10本以下になるようにするなど、明確な数値目標が決められています。
この工法を行う業者として認定を受けるには、第三者機関からの審査が必要です。
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工法の認定は、国土交通大臣から指定を受けた検査機関が、中立な立場から行います。
浅香工業のアストール・セーフティ工法認定は、財団法人ベターリビングが審査・認定しています。
●財団法人ベターリビングホームページ
http://www.cbl.or.jp/index.html
●建設技術審査証明事業(住宅等関連技術)証明技術一覧
http://www.cbl.or.jp/comp/gijutsu/ichiran.html
●アストール・セーフティ工法概要(PDFファイルがダウンロードされます)
http://www.cbl.or.jp/comp/gijutsu/file/gaiyou002.pdf